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No.266 2020/8/21

ニース風サラダのジャガイモ ――― 自動調理の時代に思うこと

 ちょうど1年前の、7月の連休のこと。子供たちが友人や孫を連れて、帰省してきました。お昼に近くのレストランを予約していたら、「僕たちが作るから。」とさっさとレストランをキャンセル。私がシャワーを浴びている間に、息子はホタテの前菜とステーキを、娘はニース風サラダを作ってくれました。こんなに嬉しいことがいっぺんに起きたら私はもうすぐ死ぬのかな?と思ってしまいました。(←これは当たらなかったけど、この夏はコロナでほとんど会えなくなりました。)

 ニース風サラダを食べながら、ジャガイモ調理の話になりました。息子が、「昔家庭科の時間に、粉吹き芋の作り方を、30分茹でて15分蒸らすと習ったけど、ここの効率よい鍋だと茹で時間は半分でいいよねー。」というので、「粉吹き芋は、お母さんは大体電子レンジかな。このサラダに入ってる大きさなら、3、4分かな。」と言ったら、息子の彼女曰く、「そういえば私の学校の調理実習では、お芋が堅かったグループは、家庭科の先生がこそっと裏で電子レンジにかけてましたー。」(一同笑い)

 その夜、ちょうど雑誌の原稿の〆切で、ボタン一つで済む自動調理鍋の話を書きました。
「出かける前に材料をセットするだけ。温度管理もかき混ぜも、すべてお鍋におまかせで本格料理の出来上がり。場所は取るけど手放せないと、共働き世帯に人気です。」

 今の自動調理器は攪拌ができたり、IoT家電ならレシピもダウンロードできる時代になって、うらやましい限りです。

 調理方法がこれだけ多様になった今、直火、電気、薄い鍋から分厚い鍋、電子レンジ、自動調理と、使っている調理器具も方法も、家庭によって様々なバリエーションがあることでしょう。ライフスタイルやライフステージでも、いろいろ選べる時代になって便利な時代ですけれど、現代の家庭科の先生は、どこに指導の照準をあわせるのか、きっと苦労されていることでしょうね。

※ IoT・・・ Internet of Thingsの略で、「モノ」を「インターネット」に接続する
ことにより新たな価値を見出す仕組みのこと

写真:去年は家族や友人がよく集まって、平和な夏でした。

(2020年7月 林 真実)

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