コロナ禍の中、豪雨被害をもたらした梅雨がようやく明けたら、今度は猛暑到来
「エアコンを適切に使いましょう。熱中症は、部屋の中でも起きます。」・・・と、人様に呼びかけていた私が、先日夜中にふとエアコンを消して、途中、暑さで目が覚めながらも疲れでそのまま横になっていたら、朝になって体調が変。頭痛と吐き気がするのです・・・
コロナ？と思いかけ、ふと温湿度計を見ると室温30℃、湿度70％。これはまずい！熱中症になりかけかも！と、すぐにエアコンをかけ、水分と塩分を十分にとり、冷蔵庫に冷やしていた甘酒もごくごく飲んで休みました。
暑さには強いはずだった私も、この夏は「エアコンをちょっと切っておこう」はとても危険なことを実感！！ ぼーっとしていたら大変な夏です！
おまけにこのコロナ禍では、冷房中も時々換気もしなければなりません。
最新エアコンの一部上位機種には、冷房と同時に換気もできるエアコンも発売されてはいますが、一般のエアコンは熱交換をするだけで、換気はできません。
特にシニアの方は、換気の間はエネルギーが勿体ないからエアコンは切って、と思われる方もいらっしゃると思います。でも、年齢と共に温度への感度が鈍りますし、暑さで判断能力も落ち、換気しっぱなしのまま室温上昇ともなりかねません。この猛暑下では、換気の間もエアコンは切らずにかけ続けていた方がよいでしょう。
ところで、熱中症予防の参考値となる「暑さ指数」には、湿度が7割、勘案されているのをご存知でしょうか？
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_lp.php（環境省熱中症予防サイト）
東京消防庁の発表でも、気温34℃で湿度42％から、気温25℃で湿度96％の範囲で、救急搬送人員が多く分布しています。つまり、室温が低くても湿度が高ければ、熱中症リスクは高まるのです。
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kouhouka/pdf/280520.pdf（東京消防庁ＨＰ）
感覚の鈍化に加えて、そもそもエアコンの設定温度と実際の室温は違いますから、温湿度計の数値を時々チェックすることが必要です。文字が大きいものをおススメします。
温湿度計は秋冬も活躍しますよ。（以前監修させていただいた記事です。）
https://www.denki-annai.com/ntt-f/node/3231
私個人は、猛暑下では室温28℃、湿度60％を超えると熱中症リスクが高いぞと自分で心するようにしていますが、熱中症には壁や天井からの輻射熱も影響しますし、人の健康状態にもよりますから、熱中症予防対策は、個々人の状況に合わせて考えるべきです。お互い、気をつけましょう。
写真：文字が大きいものを、目につくところに。枕元に水もおいておきましょう。
（2020年8月 林 真実）
